授業科目名 | 人間行動学 Human Behavior | 時間割番号 | 5323 |
担当教員名 | 小田 亮 | 実務経験 反映科目 | |
学科・年次 | 工学部 1年次 | ||
科目区分 | 人間社会 | 単位数 | 2 |
時間割 | 後期 木曜7-8限 | 授業形態 | 講義 |
授業実施方法 |  ☑ 対面【一部遠隔の場合あり】  ☐ 全て遠隔【全授業(テストを除く)をオンデマンドで実施(全オンデマンド型)】  ☐ 全て遠隔【同時双方向で実施】  ☐ 全て遠隔【オンデマンド及び同時双方向で実施】  ☐ 1/2遠隔【全授業のうち、1/2以上を遠隔(オンデマンド又は同時双方向)】 ・「全て遠隔」又は「1/2遠隔」に✓のある科目は、遠隔授業の上限単位数60単位に算定されます。 ・大学院には遠隔授業における上限単位数はありません。 | ||
ディプロマ・ポリシーとの対応 ☑ 1. 人間,文化,社会を理解し,それらを技術的観点から考察する能力と技術を新しい生活につなぐ強い使命感・責任感,高い倫理観 ☐ 2. 現象の理解・操作のための数理的基礎知識と科学的素養 ☐ 3. 国内外の人々と対話できるコミュニケーション力と論理的思考力 ☐ 4. (高度工学教育課程のみ)基幹となる専門分野の基盤的な知識・技術とこれによって課題を解決する能力,新たな知識・技術を習得する能力 ☐ 4. (創造工学教育課程のみ)基幹となる専門分野の基礎知識と他の分野の知識・技術を関連づけ多面的に見ることで新たな価値を創出する能力 | |||
授業の目的・達成目標 目的:人間は白紙の状態でこの世に生まれてくるのであり、その行動は文化的な環境や学習によっていかようにも変えることができる、ということを信じている人は多いと思いますが、そうではないのです。人間の本性がどのようなものであり、どのように形成されてきたのかということの理解なしに、これからどのような社会や文化をつくっていけばいいのかを考えることはできません。この講義では、進化生物学と自然人類学の知見をもとにして、人間の本性がどこからきたのかについて考えることを目的とします。
達成目標:
1. 生物の進化と、その主要な要因である自然淘汰について正しく理解できる。 2. 遺伝と行動の関係について正しく理解できる。 3. プライス方程式とその応用について正しく理解できる。 4. ESSモデルを正しく理解し、それを社会行動へと応用できる。 授業計画 ① 人間行動進化学とは? 人間の行動について進化の観点から考えるというのはどういうことなのか、わたしたちの行動はどこまで意識的なのだろうか、といった、これからの話の基本的な観点について解説する。 ② 遺伝、遺伝子、DNA 生物にとって本質的な特徴である遺伝という現象について、遺伝子の発見、遺伝子とDNAはどう違うかといったことについて理解することを目標とする。 ③ 進化とは何か? 生物の進化とはどういうものなのかについて理解することを目標とする。 ④ 行動と遺伝 行動遺伝学の基礎を習得し、行動の進化について理解することを目標とする。 ⑤ 性の進化 なぜ世の中にオスとメスがいるのか、なぜオスとメスは特徴が異なるのか、といった、性の進化についての基礎について理解することを目標とする。 ⑥ 人類の進化 人類の進化史について理解することを目標とする。 ⑦ ヒトにおける配偶システム、配偶者選択、配偶者防衛1 性淘汰理論をふまえて、ヒトの配偶システム、配偶者選択等について考察することを目標とする。 ⑧ ヒトにおける配偶システム、配偶者選択、配偶者防衛2 性淘汰理論をふまえて、ヒトの配偶システム、配偶者選択等について考察することを目標とする。 ⑨ 特別講座:レポートの書き方について 提出してもらったレポートを添削しつつ、アカデミック・ライティングの基礎について講義する。 ⑩ 知能の進化 なぜ、ヒトの知能はこんなに高くなったのか、またそれが何をもたらしたのかについて理解することを目標とする。 ⑪ 利他行動の進化1:正の同類性と血縁淘汰理論 ヒトに限らず動物一般がなぜ近縁者どうしで助け合うのかということについて、理論的な背景と実例を理解することを目標とする。 ⑫ 利他行動の進化2:非血縁血縁個体間の利他行動 非血縁個体間での利他行動の事例と、その基盤となっている認知的適応を知ることを目標とする。 ⑬ 利他行動の進化3:集団間の対立 ヒトがもつ排他性や差別感情について、その起源とそこに影響する要因について理解することを目標とする。 ⑭ 進化ゲーム理論 進化ゲーム理論の基礎を学ぶことを通じて、社会行動をモデルを用いて解析する手法について理解することを目標とする。 ⑮ 文化の発生と維持 文化の発生と維持過程についての最新の研究成果について理解することを目標とする。 成績評価の方法 中間に1回、期末に1回レポート課題を出す。それぞれのレポートを20点満点(40%)で評価する。残りの60点(60%)は各回の小テストで評価する。 成績評価の基準 秀 達成目標を超えた成果を上げている 100点~90点 優 達成目標に十分達している 89点~80点 良 達成目標に達している 79点~70点 可 達成目標に概ね達している 69点~60点 不可 達成目標に達していない 59点以下 単に教えられた内容を理解するだけでなく、適切な質問ができるというのもまた大事な能力である。小テストでは、疑問や質問の内容を特に評価する。またレポートについては、課題に適切に答えられているかどうかだけでなく、レポートにふさわしい書き方になっているかどうかについても評価する。 事前・事後学修等の指示及び履修にあたっての注意事項 事前学修:前回の講義内容と当該回の内容との関連について理解する。 (60分) 事後学修:各回の講義のノートをまとめ、小テストに回答する。また関連する資料を探しその内容を理解する。(180 分) この講義の目的は人間行動の原理について学ぶことであり、表面的なハウツーを学ぶものではない。履修したからといって、他人の行動が予測しやすくなるなどといったことはまずないので注意すること。 資料の複製や二次配布だけでなく、講義スライドや板書を撮影してtwitter(自称X)等のSNSに投稿することも著作権の侵害になるので注意すること。 教科書 特になし。 参考書 「利他学」 小田亮 著 新潮選書 「進化と人間行動 第2版」 長谷川寿一・長谷川眞理子・大槻久 著 東京大学出版会 「進化でわかる人間行動の事典」 小田 亮・橋彌 和秀・大坪 庸介・平石 界 編 朝倉書店 「広がる!進化心理学」 小田 亮・大坪 庸介 編 朝倉書店 「ワードマップ 進化心理学」 小田亮 著 新曜社 オフィスアワー 事前にメールで連絡してください。 oda.ryo(あっと)nitech.ac.jp | |||